EOS6Dクリア改造 ある個体の確認結果

2021-11-18

t f B! P L

 クリア改造済みEOS6D ダークフレームを確認しました。


IPEGファイルで簡易的に状況を確認するためなので、

ISOは25600 露出時間は30秒としました。

長秒露光時の補正機能は当然OFFです。

全暗黒でファインダー側も遮光し、露出中ボディ右後ろで光るLEDもカバーします。

得られたファイルは通常行うストレッチ処理を等しく行いました。


まずはお約束、ボディキャップを取り付けライブビューの状態でシャッターを切ったもの。

これはHKIR改造で以前から使っているものと似た状況で派手なカブリが出ました。

これは改造品ユーザーには常識ですね。

撮影の際はライブビューを切ったのちにシャッターを切れば問題ない現象です。



ライブビューをOFFにしてシャッターを切ると以下の通り正常なダークフレームが得られました。問題ないようです。



念の為レンズを装着した状態で同様のチェックを行います。
レンズは手持ちでよく使うEF24-105mm f/4L IS USMです。
レンズキャップをした上でさらに全体を全暗黒に置くのはボディキャップのときと同様です。
結果とは無関係ですが絞りは念の為F22にしています。

ズームを24mmにしたとき

ズームを28mmにしたとき

ズームを105mmにしたとき


考察

ライブビューでない状態の露出中にも何らかの光がセンサ側からレンズ側に向かって
発せられており、それがレンズ後端や内部レンズ面その他で反射されセンサ上に
画像のようなパターンを生じるものと思われます。
本ズームレンズの場合、焦点距離を変えるにつれてパターンとその強さも変化しています。
本レンズの場合105mmだとレンズ後端が一番センサから遠ざかるので迷光のレベルも
一番下がっています。

結論

淡い星雲等を撮影する場合これらの例の程度のストレッチは普通に行うものなので
天体撮影にはとても使えないレベルの迷光が存在しているという結論になります。

もちろん、遠く離れた位置に対物レンズ群があるだけなら反射光は届かないため
問題はありませんが、通常ボディのフランジ面近辺にフラットナーレンズの後端が
位置することも多いので、レンズごとに予期せぬ上記のような迷光パターンが
発生する可能性があり、天体写真にはちょっと使えない改造品と言えます。

昼間の風景撮影で特殊なフィルターワークを行う場合は全く問題ないレベルの迷光なので
天体写真に使わなければ特に問題ない改造品です。

天体写真用途で使うためにはこの迷光がレンズ側に出ないような工夫が追加で必要になってくると思われます。








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